THIFA-001

CROSS COUNTER round 1

CROSS COUNTER

新結成のカルテットのバンド名を考えるに当たって、宮本大路の頭に浮んだ「対位法(Counter Point) 」
からの連想で、『CROSS COUNTER』に決定した。大路の意図する「主旋律と副旋律の織りなす綾」を意味する。
それは宮本と宮野の2本のホーンによって始めて実現し得た。

最初のライブは、2003年10月4日、赤坂「Bフラット」で開催され、非常に盛況で観客の反応も極めて良かった
ので、2004年1月19日に2回目のライブが行われた。その二度のライブ録音から収録したのが本アルバムである。
聴いていただければすぐ判るように、この演奏は恐らく今日の日本のジャズ界の中で極めてユニークなもので、
宮本と宮野という個性豊かなホーン奏者二人と、佐々木と高橋の見事なリズム・サポートの協同作業の成果である。
宮本は、今日最もあらゆるグループから頻繁に参加依頼のあるバリトン奏者で、スウィングからモダン、バラード
からアップ・テンポまで多様なスタイルを保ち、熱すれば長時間に亘りワイルドにブロウするが、軽快にメロディア
スなプレイもうまい。宮野のアルトは、まさに日本のポール・デスモンドと呼ぶに相応しく、極めてラプソディック
な音色で、スムーズなフレージングで歌うことの出来る希少なプレイヤーである。人よんで「ピアニッシモの世界の
深さ」を体現する技術に秀でている。この二人のホーンが、リードとサポーターの役割を分担し乍ら、見事な自己
主張をくりひろげている。
(瀬川昌久)



thifa-001

●パーソネル
宮本大路 / Dairo Miyamoto ★ baritone, alto sax
宮野祐司 / Yushi Miyano ★ alto sax, clarinet
佐々木悌二 / Teiji Sasaki ★ bass
高橋徹 / Toru Takahashi ★ drums

d-miyamoto y-miyano t-sasaki t-takahashi


●収録曲
1. Almost Like Being In Love ( Frederick Loewe )
2. Sentimental Journey ( Les Brown, Benjamin Homer )
3. All The Things You Are ( Jerome Kern )
4. Chelsea Bridge [Respectful to Gerry Mulligan's Solo] ( Billy Strayhorn )
5. '70s Pornography (Dairo Miyamoto-original )
6. Who Cares? ( George Gershwin )
7. X-1 Blues [Batsu-Ichi Blues] ( Dairo Miyamoto-original )
8. す、すき [SU.SUKI] ( Dairo Miyamoto-original )
9. Golden Days ( Dairo Miyamoto-original )
10. 東経2度西経3度 [2°E 3°W] ( John Lewis )


●収録日
2003年11月4日, 2004年1月19日


●定価
¥2,500.-(税込)



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送料は、SEVEN STEPS が負担いたします。

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